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2007年5月22日 (火)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(2)

植物学関係

カヤツリグサ科入門図鑑 Book カヤツリグサ科入門図鑑

著者:谷城 勝弘
販売元:全国農村教育協会
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 遺跡からは、種子や花粉といった植物資料も出土する。これらはその専門のかたが分析していくのだが、たまに大型の種子などは動物遺体と一緒に分析しなくてはならないときがある。そんなときのために、植物の種子なども標本資料として集めていたが、種子図鑑をみても、カヤツリグサ科のものは個々の種をみわけるのはまことにむずかしい。ほとんどあきらめていたら、カヤツリグサ科だけをまとめた写真図鑑が出た。実際の同定作業にはまだ使ってないが、わくわくするような本である。

考古学関係

貝塚の獣骨の知識―人と動物とのかかわり

著者:金子 浩昌
販売元:東京美術
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 わが恩師の著作。考古学上の遺跡から出土する哺乳類を、種ごとに解説したもの。最近は江戸遺跡の調査もさかんになったが、かつては江戸時代のものは調査対象とされることもなく、動物遺体の調査も最近になってデータがいろいろと蓄積されているところ。この本が書かれた当時はまだ江戸時代はもとより、中世に関してもまだ語るべき段階になかったはずである。したがって、内容も縄文時代を主とし、弥生・古代の資料で構成されている。動物考古学の教科書的書物。

図解 古建築入門―日本建築はどう造られているか

著者:西 和夫
販売元:彰国社
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 遺跡の調査をしていると、建物の跡はふつうに検出されるが、調査員のなかに、どのようにしてその建物が建てられたかまで考えるものはどれだけいるのだろうか。この本は、古代の建築物の建築過程を教えてくれる図説書。調査員は、日ごろからこうした本もよく読んで勉強しておくべきでしょう。

動物学関係

脊椎動物の多様性と系統 Book 脊椎動物の多様性と系統

販売元:裳華房
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 動物の分類の関して、昨今新しい試みなどがあり、使い慣れた用語も大幅に改定されたりして、いったいどうなっているのかわからない部分がある。参考にする書によって分類法が違ったりするので、混乱することがよくある。本書は動物の系統・分類についての解説書なので、こうした分野に興味のあるひとには、いい参考書となるだろう。

魚類尾部骨格の比較形態図説

著者 藤田 清

販売元 東海大学出版会

定価(税込) ¥ 15,750

魚類の尾びれに近い部分のみの尾椎を種ごとに解説したマニアックな専門書。掲載種数が多いので、遺跡から出土するばらばらになった魚の椎骨を調べるわたしの仕事には、必携の参考書だが、すべて図で構成されているので、図から実際の骨をイメージするには、見方のコツのようなものが必要となる。ある程度経験をつんでいないと、どう見ていいかもてあます高価な書となってしまうであろう。個人的には、こういう本が出ていることは嬉しい。

以下、(3)へつづく

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受信: 2007年5月22日 (火) 18時16分

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