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2007年5月

2007年5月31日 (木)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(4)

仏教美術関係

鎌倉の仏さま―湯川晃敏写真集
著者           湯川 晃敏
販売元     光村印刷
定価(税込)

      ¥ 2,000

表紙をみたときは、小学校の遠足で鎌倉の大仏を見に行き、お土産屋さんで買った絵葉書を思い出してしまったが、中を見て、どうしても買いたくなってしまった。鎌倉の各寺にある仏像の写真集なのだが、いままでよく見た写真とは違い、そこに写っているのは、いまに生きている仏さまといった印象で、なんといっても目が生きている。一枚一枚、つい見入ってしまった。

仏像の見方見分け方―正しい仏像鑑賞入門 Book 仏像の見方見分け方―正しい仏像鑑賞入門

著者:河原 由雄
販売元:主婦と生活社
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いたずらで仏さまの絵を描いているうちに、もっと自分なりの絵を描いていきたくなった。描いて描いて描きまくっているうちに、どうなるか。そんなわけで、資料としての本を集めだした。さまざまな仏像の見方・見分け方を記した本はたくさんあり、どれも勉強になるのだが、カラー写真が豊富で、各仏の性格や細部、各地の寺にある名像を紹介し、眷属などの周辺状況を図示してくれているものとして、現在座右に置いているのがこの本と、下に並べた書である。とくに下の四書は各仏個別のなかなかいい本だと思うのだが、こうした本がよほど大きな書店にいかないと手にできないような状況は、本好きとしては残念である。

不動明王―慈悲にあふれた如来の怒れる化身 Book 不動明王―慈悲にあふれた如来の怒れる化身

販売元:学習研究社
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釈迦如来―究極の悟りに達し仏教を開いた聖者 Book 釈迦如来―究極の悟りに達し仏教を開いた聖者

販売元:学習研究社
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観音菩薩―自在に姿を変える救済のほとけ Book 観音菩薩―自在に姿を変える救済のほとけ

販売元:学習研究社
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四天王―仏敵から世界を護る最強の守護神 Book 四天王―仏敵から世界を護る最強の守護神

販売元:学習研究社
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以下、(5)へつづく

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2007年5月26日 (土)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(3)

考古学関係

一万年の旅路―ネイティヴ・アメリカンの口承史 Book 一万年の旅路―ネイティヴ・アメリカンの口承史

著者:ポーラ アンダーウッド
販売元:翔泳社
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ジャンルを民族学関係とすべきだったろうか。考古学では、縄文時代早期から前期にかけて、人々は移動性の暮らしから定住生活に移行したと単純に述べられている。それは本当にそうだったのかと疑問をもち、そもそも移動性生活とは、定住とはどんなものか、ということから、移動過程で一箇所に10年、30年ととどまれば、それはどっちか、などと考えだしたときに、本書を参考資料として読んだ。約1万年前、アジアからアメリカ大陸へと渡っていったモンゴロイドの雄大な旅の様相を綴った口承伝承の記録である。人間の行動は単純に語れるものではなく、日本国内のことばかりでなく、モンゴロイド全体の動きとして、もっと大きく捉えるべきだと考えさせられた本。

Book
中世都市鎌倉と死の世界
販売元 高志書院

定価(税込)

   ¥ 2,835

過去何度にもわたる発掘調査で数多くの人骨が出土した鎌倉の由比ガ浜。中世において、そこがどういう場所であったのか、出土した人骨はどういうものだったのか。そして、中世の葬送とはどういうものだったのか。本書は何人もの研究者が、それぞれの観点からこうした課題に取り組んだ論文集。中世、そして鎌倉という都市の様相を知るためには重要な一書。

平安京のニオイ Book 平安京のニオイ

著者:安田 政彦
販売元:吉川弘文館
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考古学は、遺物や遺構といった実物資料を扱う学問である。しかし、それにこだわりすぎて、おかしなことがいろいろと起きている。以前ある古代(平安時代)の遺跡の調査から、かつてそこで祭祀が行われた可能性があるのではと考えたとき、専門家のひとりが「祭祀のような特殊なものとは考えられない」とおっしゃった。古代(先史でも中世でも)において、祭祀は特殊なものではなく、日常であったはずであり、これを特殊としてはなから除外する感覚に残念な思いがしたことがある。このように精神世界に属するようなものは、直接的な遺物としてはなかなか残らず、考古学者は無視する傾向がある。これが、考古学の弱点であり、なんとか考えないと、限界ともなりかねない。ニオイにしても同様で、貝塚の調査をしているとき、「これは当時、すごい臭気だったろうに。どうしてたのかな」などと仲間うちで話していたこともある。人間の生活を考えるには、重要な問題であろう。そうしたなか、今回、文献史学のほうから、古代社会の様相や古文書の記述などを丁寧にあさり、ニオイに関わる研究書が出た。ちゃんとしたひとは、ちゃんと考えるのだな、といった思い。まだこうした研究も基礎の段階だろうが、もっと学問も人間臭いところからやらなくてはということから、将来に希望がもてる楽しい一書である。

動物学関係

魚の形を考える Book 魚の形を考える

著者:松浦 啓一
販売元:東海大学出版会
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この本も、動物の骨からその種を同定していくわたしの仕事には貴重な書。日ごろから同定に悩むコイ科魚類のさまざまな種ごとの咽頭歯を拡大写真により掲載してあり、また、カレイ類の分類や、カサゴ類の形態についての研究論文がまとめられている。専門家からしても、こうした魚類の分類には悩んでいるのだ、ということを教えてくれるものである。

以下、(4)へつづく

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ミャア・シャア・グル

Photo_17 うちのネコたちの話のつづき。

ネコのクロがいなくなった直後、ある朝、裏庭から子ネコの声がした。ラックはほえるでもなく、ミャアは丸くなって寝ていたと思う。声のする場所を追ってみると、庭の奥の茂みに、小さな2匹の子ネコが並んでいた。必死になって、鳴いていた。

「なんで、ここのところネコづいているのだろう」と首をひねった。実は、このちょっと前にも気づくと1匹の子ネコが庭にいて、しょうがないので面倒をみるかと思っている間に、その子はどこかへ行ってしまったということがあった。たてつづけに、自分の前にネコがあらわれる。

あるひとが言った。「この家にネコがいるのをみて、ここに捨てればきっと飼ってくれるだろうと、捨てていくひとがいるんだ」と。

そういうひとは、川に捨てたり保健所に連れて行くよりも、優しい行為をしたつもりなのだろう。

しかしそれは、自分の責任をひとに押し付け、やりたくないことをひとにやらせようとしているだけで、卑怯な行為と言わざるを得ない。命を捨てていることにはかわりないのだ。

うちだってネコ嫌いの母が騒ぐなか、ほかに里親を探すからということで、しばらく置いてあげることにしたものの、「まいった」のひとことだった。実際に学校の掲示板に「里親求む」と書いたものの、そんなものがみつかる気もせず、結局はそのまま飼うしかないだろうと決めるしかなかった。

写真は、ミャアと、白黒の子がやたら威嚇の声をだすので「シャア」と名づけた子、そして黒いのがいつものどを鳴らしていたので「グル」と名づけた子だ。ピントがあっていない写真だが、3匹がそろっているのは、この1枚しかない。

3匹は仲よさそうにみえていたけど、ミャアは子ネコたちの存在がうっとうしかったらしい。ずっとうちの庭にいつづけたネコだったのが、この写真を撮った直後から、どこか外へ出て行くことが多くなった。そして、たまにしか帰ってこなくなり、その後まったく帰ってこなくなった。ときどき、夜、ラックの散歩中にミャアの声を耳にし、探しまわったあげく、やっとこさみつけて抱きあげて連れ帰るのだが、家にいれてもらえない状態なので、庭のタオルをしいたダンボールに寝かせておくのだが、扉があるわけでもなし、ミャアは朝にはまた姿を消していた。

やがて、半年もミャアの姿がみられなくなったある夜、やはりラックの散歩をしていると、「ミャアア」と鳴いてよろよろと寄ってくるネコがいた。ミャアだった。足を怪我していて、まともに歩けないようだった。すぐに連れ帰り、このときばかりは家の2階の自室にまで運びこんだ。誰にも文句はいわせないつもりだったが、誰も文句はいわなかった。

翌朝、ミャアは後ろ足がまともに動かないながら、上半身だけを動かして、窓の外、ベランダに向かって「出たい」とばかりに鳴きさわいだ。この状態だと、まさかベランダから下には飛び降りられないだろうと思い、わたしは窓を少しだけあけて、外の風をいれてやった。

そして、獣医さんに連れていかねばと考えつつ、ちょっと目を離していたすきに、まさかが起きてしまった。

ミャアは消えた。そして、それっきりだった。

ネコは外を自由に活動するもの、そういう飼いかたが普通の時代だったし、いまでも、そう考えているひとが多いようだ。

でも、現代社会の状況を考えれば、それは、改めねばならない思い込みであろう。

ミャアはなぜ怪我をしたのか、そして、つぎに訪れるシャアとの別れを思うとき、つくづくとそう考えさせられる。

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2007年5月22日 (火)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(2)

植物学関係

カヤツリグサ科入門図鑑 Book カヤツリグサ科入門図鑑

著者:谷城 勝弘
販売元:全国農村教育協会
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 遺跡からは、種子や花粉といった植物資料も出土する。これらはその専門のかたが分析していくのだが、たまに大型の種子などは動物遺体と一緒に分析しなくてはならないときがある。そんなときのために、植物の種子なども標本資料として集めていたが、種子図鑑をみても、カヤツリグサ科のものは個々の種をみわけるのはまことにむずかしい。ほとんどあきらめていたら、カヤツリグサ科だけをまとめた写真図鑑が出た。実際の同定作業にはまだ使ってないが、わくわくするような本である。

考古学関係

貝塚の獣骨の知識―人と動物とのかかわり

著者:金子 浩昌
販売元:東京美術
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 わが恩師の著作。考古学上の遺跡から出土する哺乳類を、種ごとに解説したもの。最近は江戸遺跡の調査もさかんになったが、かつては江戸時代のものは調査対象とされることもなく、動物遺体の調査も最近になってデータがいろいろと蓄積されているところ。この本が書かれた当時はまだ江戸時代はもとより、中世に関してもまだ語るべき段階になかったはずである。したがって、内容も縄文時代を主とし、弥生・古代の資料で構成されている。動物考古学の教科書的書物。

図解 古建築入門―日本建築はどう造られているか

著者:西 和夫
販売元:彰国社
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 遺跡の調査をしていると、建物の跡はふつうに検出されるが、調査員のなかに、どのようにしてその建物が建てられたかまで考えるものはどれだけいるのだろうか。この本は、古代の建築物の建築過程を教えてくれる図説書。調査員は、日ごろからこうした本もよく読んで勉強しておくべきでしょう。

動物学関係

脊椎動物の多様性と系統 Book 脊椎動物の多様性と系統

販売元:裳華房
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 動物の分類の関して、昨今新しい試みなどがあり、使い慣れた用語も大幅に改定されたりして、いったいどうなっているのかわからない部分がある。参考にする書によって分類法が違ったりするので、混乱することがよくある。本書は動物の系統・分類についての解説書なので、こうした分野に興味のあるひとには、いい参考書となるだろう。

魚類尾部骨格の比較形態図説

著者 藤田 清

販売元 東海大学出版会

定価(税込) ¥ 15,750

魚類の尾びれに近い部分のみの尾椎を種ごとに解説したマニアックな専門書。掲載種数が多いので、遺跡から出土するばらばらになった魚の椎骨を調べるわたしの仕事には、必携の参考書だが、すべて図で構成されているので、図から実際の骨をイメージするには、見方のコツのようなものが必要となる。ある程度経験をつんでいないと、どう見ていいかもてあます高価な書となってしまうであろう。個人的には、こういう本が出ていることは嬉しい。

以下、(3)へつづく

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2007年5月19日 (土)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(1)

新聞の広告などでみる各種専門的な本の数々。

実際に中をみて必要なものかどうか確かめたいが、近所の小さな書店には置いていない。多少地域では大きめの店でも、ベストセラーばかりが並び、専門的な本はなかなか置いてない。

あてずっぽうで注文して買うには、結構値段も高い。

さあ、どうしよう。誰か買ってないかな。ちょっとどんなものかきいてみたいのだけど。

わたしは、年中そんな思いばかりしている。

そして、はずれて泣くことも多いなか、これは大切な本だった、大あたりだったというものは、特別な書棚に保管している。

そんな本のなかから、いくらかづつでも紹介し、やはりわたしと同じようになかなか実物におめにかかれない本を求める方々のために、少しでも情報を提供できたらと思うようになりました。そこで、このようなシリーズを思いつきました。

わたしの求める分野は、動物関係、考古・歴史関係、美術関係などであるため、紹介する本の分野も偏っていますが、しばらく試みてみるつもりです。

動物学関係

海の哺乳類―FAO種同定ガイド Book 海の哺乳類―FAO種同定ガイド

著者:トマス・A. ジェファーソン,マーク・A. ウェバー,スティーブン レザウッド
販売元:NTT出版
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 わたしは、遺跡から出土する動物骨の分析・研究・報告を仕事としているため、骨から動物の種をみわける(同定する)ための、ありとあらゆる資料を集めています。この本は、タイトル通り海棲哺乳類であるクジラ・イルカ類、アザラシなどの鰭脚類、そしてカワウソやホッキョクグマまで、種ごとの形態的特徴を記載している。各種の頭骨の図版もそろっているので、わたしにとってはなによりの参考資料である。欲をいえば、各種とも全骨格を図示してもらえていたら嬉しかったのだが、それは欲張り過ぎかもしれない。

日本産淡水貝類図鑑

  1.琵琶湖・淀川産の淡水貝類

  2.汽水域を含む全国の淡水貝類

      編集総括:内山りゅう

      発売元:株式会社ピーシーズ

 遺跡から出土する貝は、もう被膜もなく模様もない。その状態で近縁種と区別していくのは、結構むずかしく、とくに微小な貝となると、頭をかかえることも多い。日ごろから実物の標本を集めるほか、図鑑などもそろえるのだが、貝類はあまりにも数が多く、どの図鑑でも全種を網羅したものはない。そんななか、淡水種・汽水種に関して、このような専門図鑑が出たことは喜ばしい限りである。掲載種も多く、豊富な写真で各種の形態的特徴や生態などを記述している。わたしのような仕事をしているものには、必携の書である。

動物問題関係

どうぶつたちへのレクイエムBook

どうぶつたちへのレクイエム

著者:児玉 小枝
販売元:日本出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 つらくて何度ページを閉じようとしたことか。そこには、俗にいう保健所-動物愛護センター-で殺処分される前のイヌやネコたちの写真が並べられている。見たくないというひともいるだろう。しかし、目をそらしてしまえば、かれらはこの世に存在しなかったものになってしまう。心あるものならば、目をそむけず、こういう現実がありつづけていることを知り、どうすればいいかを考えるべきなのではないだろうか。ドッグランで楽しそうにはしゃいでいるイヌたちをみるたびに、殺される運命となった子たちの、この本に掲載されている子たちの目つき、顔つきが浮かんでくる。悔しいし、悲しいし、腹立たしいし、しかし、そうした感情がきっとなにかを動かす原動力にもなるだろう。多くのひとに最後までみてもらい、抱きしめてもらいたい一書である。

小さな命を救う人々 Book 小さな命を救う人々

著者:渡辺 真子
販売元:角川書店
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 殺処分されるペットたちの現実と、それを助けようとするひとびとの記録。なにがおきているか、そこでどのような闘いが行われているかを知るために、以下の書とともに大切な本である。

捨て犬を救う街 Book 捨て犬を救う街

著者:渡辺 真子
販売元:角川書店
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Dear,こげんた―この子猫を知っていますか? Book Dear,こげんた―この子猫を知っていますか?

著者:mimi
販売元:ハート出版
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 ネット上で虐待死させられた子ネコの事件を発端に、動物たちのSOSに応えようと動き出したひとたちの記録。

 次回につづく

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2007年5月18日 (金)

パグ地蔵

Photo_33子パグの写真をみていたら、お地蔵さまにみえてきた。

頭が同じだ。

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2007年5月12日 (土)

捨てネコたち

Photo_15 大学の2年生だったか、3年生のときだったか、学校で所属していたサークルの部室に行ったら、なにやら大騒ぎになっていた。

わたしは、考古学研究会に属していたのだが、その部室は教育学部の考古学部門の資料倉庫も兼ねていて、壁際の棚には縄文土器などが並んでいた。

そのとき、その土器の間をぬって、2頭の子ネコが走り回っていた。

話をきけば、構内に捨てられていた子ネコが入り込み、はしゃいでいるところだという。その場にいた者たちは、へたにネコに手を出そうとすると、土器を壊してしまいかねないと、動きがとれず、びくびくしながらネコたちが棚から出てくれるのを待っているところだったそうだ。そして、教授が

「だれか、早く、なんとかしろ!」

と叫んでいた。

みんな、わたしが動物好きなのを知っていたので、そろってこっちを見る。しかたないので、わたしがネコたちをつかまえることにした。これが、それまでイヌとばかりつきあってきたわたしのネコとの最初の接触であり、その後の際限ないネコ好きのはじまりだった。

ネコたちは、手をだすと、おとなしくわたしの腕のなかにおさまった。土器は、ひとつも倒れなかった。問題はその後で、そのネコたちをどうするか、だった。教授は、

「どこか遠くに捨ててこい」

といった。

そういうわけにはいかない。一度この腕に抱いたふたつの命、これはもう家に連れてかえるしかない。わたしは決意し、その日、きょとんとしている2頭といっしょに帰宅した。

家の玄関に入ったとたん、たまたま出てきた母が、わたしの連れているものをみて悲鳴をあげた。

母は、ネコ嫌いだった。

また「捨ててこい」といわれたが、これまたたまたま早く帰宅していた父が、かわいそうだととりなしてくれ、家にはいれず、庭にいる柴犬ラックの小屋におくならという条件で、2頭はうちの子になった。

ラツクとネコたちは、最初からお互いの存在を認めたようだった。なにも問題をおこさず、ネコたちはいつもラックの小屋の上で過ごしていた。写真の通りである。ちなみに、写真の右横に写っているのは、小鳥を飼っていた鳥小屋だが、このネコたちは鳥にも無関心だった。わたしは、ネコ運がいいのかもしれない。

毛色が黒いほうがオスで、たしか秋田犬のクロにちなんで「クロ」と名づけたと思うのだが、この子は数ヶ月のうちに姿を消した。オスネコは家を出ていくのがふつうだからと聞いたが、以後近所のどこにもその姿をみることはなかった。

毛色の茶色のほうがメスで、泣き声から「ミャア」と名づけたが、この子は数年、うちの庭でラックと暮していた。「ミャア」のことは、つづいてうちにくることになった子ネコたちのことを綴るときに記述しよう。

今回は、ここまで。

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2007年5月 5日 (土)

パグ尻

Photo_34 はじめて、モモらしい姿が描けた。

モモは年中、こんな姿をみせていた。夜、布団にもぐりこんでいっしょに寝るときも、わたしの横で、おしりをわたしの顔にむけてくる。

元気だったころのネコのチャミも、寝るときはわたしの胸の上にのっかってきたけど、こいつもなぜかおしりをわたしの顔にむけた。

「これは、どうにかならないのか」

と嘆きつつ寝たのも、いまはもう素敵な思い出です。

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