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2007年6月

2007年6月30日 (土)

ハグ絵・竜神を連れてくるパグ

Photo_35 追いかけられているのではありません。

どこからか竜神を連れてきているのです。

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2007年6月28日 (木)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(12)

動物学関係

サメ本のつづき

海と太陽とサメ (1972年)
著者 EUGENIE CLARK
販売元 河出書房新社

かつて日本テレビ系列で、日曜日の7時30分から『知られざる世界』というドキュメンタリー番組をやっていた。ドキュメンタリー好きには、いまでも思い出に残る番組なのではないだろうか。この番組で、サメに関するものとしては、クストー同様に、よくユージニ・クラーク博士が登場していた。サメの研究をしている日本人の血が流れている女性海洋生物学者で、いつか、自分もこういう仕事をしたいものとあこがれの存在だった。本書は博士が専門のひとつ、サメについて、その研究活動についてを一般向けに書かれたもの。もうずいぶん前の本となってしまったが、サメ好きなら基本の一冊であろう。なお、博士の半生をつづったものとしては、自著、『銛を打つ淑女』と

Book サメ博士ジニーの冒険―魚類学者ユージニ・クラーク

著者:エレン・R. バッツ,ジョイス R. シュワルツ
販売元:新宿書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

がある。前著はさすがに絶版だろうか。

シャーク―人喰い鮫の恐怖 (1976年)
販売元       勁文社
定価(税込)    ¥ 630

これはもろに映画『ジョーズ』のヒットにのって出版された本。ジョーズを意識した日本語タイトルや挿絵を使っているが、内容はサメによる人間への攻撃について、けっこうまじめに書かれている。

鮫の世界 (1976年)
著者 矢野 憲一
販売元    新潮社
定価(税込)   ¥ 788

これはサメの生物学的情報も含まれているが、文化史的面の記述が多い。

サメはほんとうにこわいのか
著者 矢野 憲一,平沢 茂太郎
販売元      講談社
定価(税込)    ¥ 500

これは、児童向けにいろいろなサメのエピソードを集めたもの。

サメの世界 《第2版》 Book サメの世界 《第2版》

著者:文・仲谷 一宏 /写真・中村 庸夫
販売元:データ・ハウス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

これも、どちらかというと児童向けといった感じで、掲載種数も少ないが、歯(顎)の写真ものっていて、おとながちょっと見るには手ごろかも。

考古学関係

縄文再発見―日本海文化の原像 Book 縄文再発見―日本海文化の原像

著者:藤田 富士夫
販売元:大巧社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

生物学から一転、遺跡出土のサメについての記載がある本。日本海沿岸域の縄文文化について書かれたものだが、ヒスイ文化とともにサメ文化という名称を用いて、この地域のサメ漁や交易品としての歯についての一章が設けられている。

考古学において、サメ限定で書かれたものとしては、「遺跡出土のサメの歯について」『考古学雑誌』第70巻第1号(1984年 日本考古学会発行)ぐらいであろうか。タイトルどおり各地の遺跡から出土したサメの歯をまとめたものだが、もちろん現在はさらに出土数は増えている。

 

(13)へつづく

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2007年6月27日 (水)

迷いイヌがいっぱい

先日、夜遅く、外出先から帰ってきたら、自宅前の道わきから、白くて小さなイヌが出てきた。

暗かったが、毛を短く刈り込んだマルチーズといった感じで、青い首輪がやけに目立つものの、白い毛も黒く薄汚れ、痩せ、やつれた体をしているのがはっきりとわかった。

これは、完全に迷いイヌだ。

そういうことなら、とにかく保護すべき、そう思った瞬間、イヌはなにかをされると感じとったのか、脱兎のいきおいで逃げ出した。その後ろ足の片方は上に曲げたまま。負傷もしているらしい。さては事故にあったか。イヌはそんな足でも、逃げ足は速い。向かう先は夜でも交通量のきわめて激しい大通り。

追うとかえってまずい。

足をとめると、イヌは勢いのまま、大通り沿いの道を左に折れ、視界から消えた。とたんにクラクションの音がする。しかし、それ以外の音はない。イヌの悲鳴も聞こえてこなかった。

そっと行ってみると、イヌの姿はもうどこにもなかった。

その後、深夜にいたるまで、何度か周囲をさがしまわり、翌日、翌々日もそうしたが、そのイヌはまったく見つからない。

どうなったか心配でたまらないのだが、そうしているうちにも、ほかでも別の迷いイヌが近所で見られているようで、逃げたイヌを探している少女がいるという話もきいた。

これまでにも、勝手に散歩しているイヌは時々目にし、耳にもした。うちの近辺では、いったい何頭のイヌがさすらってしまっているのか。逃げたのか、捨てられたのか。

また、近所の大きな庭のあるお宅では、その通りとは壁も塀もない開放的な庭のまんなかにイヌがいて、首にリードがついているのに、リードのさきはどこにもつながれていない、という情景も見た。さらに、そのお宅の近くでは、シェルティーが屋外のカーポートで飼われているのだが、カーポートの扉は常に開いていて、このシェルティーくんはいつも自由に敷地内と前の通りをいったりきたりしている。この通りでは、最近自転車に乗ったこどもが車にはねられたばかりだし、まったく、こんな状況ばかり目にすると、気が気ではない。こんなことだから、イヌが迷いだし、危険な目にあうことになる。寂しく、つらく、命を落とすようなことにもなる。

いったい、どうなっているのだ。

テレビなどでイヌのしつけについてやっているのをよく見るが、しつけが必要なのは、まず飼い主のほうだな。これは。

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2007年6月26日 (火)

遺跡出土動物遺体の分析について

遺跡から動物の歯や骨が出土すると、動物遺体(動物遺存体)ということで、発掘調査報告書にその分析結果が掲載されるが、最近どうも目立って気になることがある。

それは、まず、骨(資料)からその種を同定するにあたり、よく同定対象部位と同定対象外部位というものを設定していることである。

たしかに、魚類の鰭の骨や鰓骨などは、そこから種を特定するのは困難であり、限られた期間のなかでの分析作業では、はじめからはずしてかかったりはする。しかし、はなっからそういう規定があるかのように、資料を同定対象、対象外などと定めたりはしない。

遺跡から出土するものは、出土位置や状態が明確であれば、骨片ひとかけらでも貴重な資料である。分析にあたるもののこころがまえとしては、どんなに同定困難なものでも、できる限りの努力でもって同定・分析にあたるべきではないだろうか。そして普段から、おのが同定能力の向上を目指して観察なり研究なりをしておくべきではないだろうか。それが、プロというものではないだろうか。

同定対象外とは、誰がいつ定めた規格なのだろうか。それは、ただ作業を簡略化するための、いいわけに過ぎないのではないだろうか。

そんなものを定めず、すべての資料に向かって時間があるかぎりの同定、分析をし、刊行期限の定められた報告書においては、ここまではわかったが、これこれのものはまだ未同定におわったと、正直に記載するのが科学者としての良心ではなかろうか。昨今、そんな表記があってはみっともない、手ぬかりがあったようにみられてしまう、などといった見栄が先行しているように感じる。

また、出土した骨のサイズを計測したりしていても、その計測値を報告書に記載しないものを目にすることも多い。報告書は資料の基礎データを公開するものであり、せっかく計測したのなら、その値を載せるべきだと思う。

発掘調査報告書では、分析者、執筆者の実績づくりは二の次だろう。

ついでながら、昨今のこうした報告書は、考古学をやっている自分たちがわかればいい、というようなつくりになり過ぎていないだろうか。興味、関心をもってくれた市民ひとりひとりにわかるよう、文章にしても図にしても、工夫すべきではないだろうか。

なんか、いいだしたら止まらなくなりそうになってきた。

つづきは機会があればまた。いまは、このへんにしときましょう。

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2007年6月24日 (日)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(11)

動物学関係

こどもの頃、『わんぱくフリッパー』というイルカを主人公にしたアメリカのテレビ番組をみていて、イルカはもちろん、ちょっとひねくれものの私は、敵役でよくフリッパーにやっつけられていたサメにもとりつかれた。流線型の美しい体、かわいくさえ見える丸い目。興味を覚えたわたしは、さっそくサメに関する本を読んでみたいと思った。でも当時、そんな本はみつからなかった。

そして高校生のときだったか、スピルバーグ監督の『ジョーズ』が大ヒットしたため、ようやく何冊かのサメ本が書店にならんだ。

その頃からいまに至るまで、サメの本というと、それだけで集めてきてしまったが、最近は少々多すぎるようになってきて、内容が新鮮でないと購入するまでには至らなくなった。

今回と次回は、わたしの本棚に並んでいる(というより、もう詰め込み状態だが)サメの本のうち、なつかしいものやら、最近刊行のものやらを紹介してみたい。

Book
海のテロリスト―サメはなぜ人間を襲うのか?その本能と習性 (1973年)
販売元 主婦と生活社
定価(税込)    ¥ 830

これは最初に買ったサメに関する本で、テレビ番組で海洋冒険シリーズをやっていた有名なジャック=イブ・クストーの著作で、全7巻あるうちの2巻目、クストーのチームが世界の海でであったサメとのエピソードが綴られている。サメに関する情報はもう古くなってしまったが、読みながらわくわくした気分は、いまでも忘れられない。

Book
鮫 (1976年)
著者 谷内 透
販売元 ダイビングワールド

これも古い本になってしまった。入手するには、古書店で探すしかないかも。サメ各種を種ごとに生態や形態を述べ、ほかにも人類との関係などといったことが書かれている。現在では当時よりもサメの種数もふえ、物足りない感じになってしまったが、これを入手したときは常に枕元に置いておくほど気に入っていた。

Book

著者:矢野 憲一
販売元:法政大学出版局
Amazon.co.jpで詳細を確認する

これは、文化史の面からサメの情報を集めた本。サメの伝説、民俗、さまざまな利用法、漁法など。古代のサメと人間との関係を考えるうえでは貴重な一冊である。

サメ・ウォッチング
Book
サメ・ウォッチング
著者 ビクター・G. スプリンガー,ジョイ・P. ゴールド
販売元 平凡社
定価(税込)   ¥ 1,835

まだ最近の本だと思っていたら、そこそこ発売から年数がたってしまった。サメに関する A to Z といった感じで、基本的な情報が網羅されている。

Book サメの自然史

著者:谷内 透
販売元:東京大学出版会
Amazon.co.jpで詳細を確認する

これもやや年数がたってしまったが、生物、水産資源としての情報が網羅されている。記述は専門的。ちょいと高いが、それだけの内容は満たされていると思う。

サメガイドブック―世界のサメ・エイ図鑑 Book サメガイドブック―世界のサメ・エイ図鑑

著者:アンドレア フェッラーリ,アントネッラ フェッラーリ,谷内 透
販売元:阪急コミュニケーションズ
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まだ新しいといえる本。カラー写真満載の図鑑で、ひとむかし、ふたむかし前より種数が増えたサメ類を確認するのに使わせてもらっている。

サメのおちんちんはふたつ―ふしぎなサメの世界 Book サメのおちんちんはふたつ―ふしぎなサメの世界

著者:仲谷 一宏
販売元:築地書館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

新しいサメ本のうちの一冊。軽そうな題名だが、中身はちゃんとサメの専門家が一般のひと向けにわかりやすくサメという生物を解説したもの。字が青いこともあって、疲れず読みやすい本です。ただ、写真も青く、ときに写っているものが不明確なものもある。

(12)へつづく

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2007年6月22日 (金)

静かなるネコ・グル

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だいたい隔週で思い出のイヌやネコのことを綴っているけど、   再びかれらとまみえることは楽しい反面、結構エネルギーのいることだと思う。

亡きものたちのもとに自分の心をとばすこと、そして過去と現実とのギャップ、そうしたものの反動のせいか、がっくりと疲れてしまう。単に年齢のせいだろうか。

今回はグルのこと。思えば、もう20年以上前だ。

写真はグルが3匹いるわけではない。特殊フィルターによるただの遊び写真です。彼女は写真嫌いで、なかなか正面からの写真を撮らせてくれなかった。カメラをむけると、ついっと行ってしまうのだ。これは、珍しくじっとしていてくれたときの一枚だが、さらに撮ろうとしたら、背中をむけてしまった。いま見ると、不愉快そうな目つきをしている。

だいたい、グルは静かなネコだった。シャアがいたときは、シャアの爆発的な活動力にひっぱられ、むかいの畑に行ったり、庭の物置の屋根から家の窓の小さな庇にとびうつり、そこからさらに2階のベランダへとよじのぼって、気がつくと、わたしの部屋の本棚の空きスペースに入って、大騒ぎを演じていたりした。でも、本来はおとなしく、静かなネコだったのだろう。シャア亡きあと、遊びまわることもなく、じっと庭のすみにいて、わたしが帰宅するのを待っていた。

帰ると甘えて寄ってきて、のどをならす。そもそも、やたらのどをならすので「グル」という名になったのだ。ごはんをあげ、ひとしきりなでまわす。その間、あとまわしにされた柴犬ラックが、寂しげな顔でこっちを見ていたっけ。

そんなグルが夜中にか弱い声で鳴きつづけていたことがある。寒い冬の夜。いってみると、彼女は庭の池におちて、浅いところだったのに、這い上がれずにいた。

すぐに家に連れ帰り、ネコは家に入れてはいけないといっていた母を目で制し、お湯で体を洗って弱目のドライヤーで乾かした。グルは腰を抜かした状態で動けず、その晩はわたしの部屋でいっしょに寝たのだ。うまいこと、そのまま部屋でずっといっしょにと思ったが、翌朝動けるようになると、グルはしずしずと外へ出て行った。グルが自己主張の声をあげたのはそのときぐらいで、あとはずっと庭の一角で遠慮がちな生活をつづけていたっけ。

それでも、一応ネコらしく、ときどきネズミやヘビの子を連れてきて、わたしを(わたしだけを)喜ばせてくれた。グルは、その後ネコを完全室内飼いにするまでは、もっとも密度のこいつきあいをしてくれたネコだったような気がする。

わたしが就職し、家にいられる時間が少なくなるまでは。

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2007年6月21日 (木)

鎌倉由比ヶ浜漂着馬歯について

先日、調べごとがあって横浜の根岸にある「馬の博物館」に伺った際、なにくれと便宜をはからってくださった学芸員のかたから、「由比ヶ浜でウマの歯を拾ったのですが、いつごろのものですか」という問い合わせをいただくのだけど、という話をおききしました。

そこで、わたしの立場からひとこと。

日本のウマは江戸時代までは、在来馬という中・小型馬でありまして、知っているひとは知っていることですが、時代劇で暴れん坊将軍がサラブレッドに乗っているようなことはあり得ませんでした。

鎌倉の由比ヶ浜や材木座海岸はよく馬歯が拾えるところで、わたしも集めてサイズを調べてみましたが、いずれもが遺跡から出土するような在来馬に等しい大きさでした。付近にウマの遺体が出土する中世遺跡が広がっていることもあり、こうしたことからすると、ここで拾える馬歯も、中世遺跡から流出した可能性の高いものではないかと思われます。

ただ、漂着物では考古資料にはなり得ず、時代も特定することはできません。サイズが在来馬に相当するなら、せいぜい近世(江戸)以前と考えておくべきでしょう。

また、この海岸からは数は少ないながら、大型のウマの骨も拾えたりするので、そうしたものは近代以降ウマを大型化させていった後のもの、あるいは現代のサラブレッドのような大型馬のものと考えられるため、ここで拾えるすべてのウマが近世以前のものとも断定できません。まずは、拾った歯がウマの歯列のうちのどの歯かを同定し、サイズを調べてみることが肝要かと思います。

さらに、由比ヶ浜、材木座で拾えるものは黒ずんでいて古くみえますが、鎌倉の水質は鉄分が多いといわれており、黒ずみもそうしたものの影響を受けているのではないかと思います。最近のものと思われる鳥骨なども、かなり黒くなっていたりします。もっとも、こうしたものは乾燥すると黒ずみが消えたりしますが。

以上、ざっとですが、鎌倉採集の馬歯についての情報を求めているかたのために、ここに簡単に述べさせてもらいました。

実は、現在、近々ウマの歯や骨についての本を出そうとあくせく原稿を作成しているところで、そのなかで馬歯のサイズについてもふれるつもりでいるので、刊行なったあかつきには、参考にしていただけたらと思います。

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2007年6月20日 (水)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(10)

動物学関係

今回は動物の骨について基礎情報を与えてくれる本を列挙しよう。

Book
脊椎動物のからだ―その比較解剖学
著者 アルフレッド・シャーウッド ローマー,トーマス・スタージェス パーソンズ
販売元   法政大学出版局
定価(税込)     ¥ 26,250

なんとも分厚い本である。タイトル通り脊椎動物全般の体の構造を進化の過程を通して概説している。内臓など軟部組織の記述もあって骨格系のみではないが、とにかくこうした本が本棚にあるだけで、一人前になったような気にさせてくれる。

新編 家畜比較解剖図説〈上巻〉 Book 新編 家畜比較解剖図説〈上巻〉

著者:加藤 嘉太郎,山内 昭二
販売元:養賢堂
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教科書的に使っている本で、ウマ・ウシ・ブタ・イヌ・ニワトリなどの骨格、各骨ごとに解説してくれている本。私が持っているのは旧版だが、用語などに改定されている部分があるかもしれない。

Book 美術のためのシートン動物解剖図

著者:アーネスト・トンプソン シートン
販売元:マール社
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これは有名なシートンが描いた動物解剖図を集めたもので、絵を描くための資料だが、骨の勉強をするにも役立つ本。

Book 骨格標本作製法

著者:八谷 昇,大泰司 紀之
販売元:北海道大学図書刊行会
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これは動物の骨格標本を作るための参考書であるが、著者のひとり大泰司先生の専門であるシカについての記載もある。

Book 日本産哺乳類頭骨図説

著者:阿部 永
販売元:北海道大学図書刊行会
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高価な本。家畜をのぞく日本の哺乳類の頭蓋骨の図ばかりを集めたもの。図が色つきで作られているため、コピーだとどうかなと思ってしまう。

哺乳類の生物学〈2〉 Book 哺乳類の生物学〈2〉

著者:大泰司 紀之
販売元:東京大学出版会
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やはり内臓系の記述も多いが、とくに動物の歯についての記載が豊富。

図説 動物形態学 Book 図説 動物形態学

著者:福田 勝洋,楠原 征治,大森 保成,山口 高弘,岩元 久雄,眞鍋 昇
販売元:朝倉書店
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教科書らしい本。骨格系についてのページは少ないが、比較的写真も多い。骨に関しての本はいろいろあるが、そろえてあちこちでの不足を補っておくのも大切かなと思う。この本にも、他の本では得られなかった情報があるので、「もういいや」とはいえなかった。

骨と骨組みのはなし Book 骨と骨組みのはなし

著者:神谷 敏郎
販売元:岩波書店
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一般向けに描かれた新書なので、手にいれやすく、読みやすい。人間も含めた動物の骨とはどういうものかを、いろんな例をあげて解説してくれている書。

Book 骨の動物誌

著者:神谷 敏郎
販売元:東京大学出版会
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神谷先生が上記のものより専門的に書かれた書。さまざまな動物の骨の特性について比較形態学(比較解剖学)の立場から記述されている。写真も多い。

ホネ事典 Book ホネ事典

著者:スティーブ パーカー
販売元:あすなろ書房
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これは、楽しい写真図鑑。なかなか実物が見られない人間や動物の骨格を見せてくれる。手元に標本がないような動物の骨を調べるとき、よく参考にさせてもらっている。

Book
魚類学〈上〉 (1965年)
著者 松原 喜代松,落合 明,岩井 保
販売元 恒星社厚生閣

これは古典であると同時に、いまでも魚類骨を勉強するための重要基礎テキストになっている。用語が旧来のもので現在のものとは違っているかもしれないが、改定されているのかもしれない。なお、下巻は魚種ごとの生態について詳述されている。

このほかにもまだあるし、動物の種ごとの本もある。鳥についての本はあまり数がないが、長くなってしまったので、こうしたものはまた改めてとしたいと思う。

(11)へつづく

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2007年6月19日 (火)

パグ絵 やっと笑う

パグのブログをみていると、みなさんの愛パグの写真で満ち満ちている。

参加したいと思っても、うちのパグはもう肉体がない。

しかたがないので絵を描いていたけど、ずっと寂しい顔のパグばかりになってしまっていた。

ところが先日、脳裏に大笑いしているパグの映像が浮かんだ。なにを笑っているのかわからない。横にいる地蔵も笑っている。

モモのやつ、成仏したことを知らせているのかな。

そんなことを考えて、また絵を描いた。

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さらにまた描くつもり。

なんだ、これ。

といわれようとなんだろうと、描くのだ。

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2007年6月18日 (月)

鷲羽涼リターン制作にむけて

「這い寄る混沌」様、再度のコメントありがとうございました。

『闇の密霊師』は連載中、一話完結ということになっておりまして、20ページほどの紙面では、事件が起きたと思ったらすぐ解決に向かわねばならず、苦しい思いをしておりました。とくに、吸血鬼のエピソードは、20ページ1回限りで終わらせたくないものだったので、あと少なくとも100ページ、できれば200ページ欲しいと当時編集部にしつこく申し入れたのですが、了承を得られず、そのままになっておりました。

よって、今回、もう一度鷲羽を描くなら、まずはそれと取り組まねばならない、と考えております。

描こうと決めたら、こんなに間があいてしまったのに、ラストシーンだけはすぐにできてしまいました。これから、詳細を積み上げていかねばなりませんが、作品にするのは、『チピ』よりこっちが先になるかもしれません。

いずれにしても、現在やっている考古学関係の仕事にひとくぎりをつけ、本にしようと原稿を書いているウマの骨についてのものも完成させ、それから本格スタートとするつもりです。読んでいただけるのなら喜ばしい限り、また途中経過なり報告しますので、どうか気長にお待ちください。

とりあえず今週は、はずみで始めたメールマガジンの来月号の作成をしなくては、というところです。重ね重ね、ありがとうございました。

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2007年6月16日 (土)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(9)

動物学関係

ネズミの分類学―生物地理学の視点 Book ネズミの分類学―生物地理学の視点

著者:金子 之史
販売元:東京大学出版会
Amazon.co.jpで詳細を確認する

遺跡からネズミの骨が出土することはよくある。ネズミとひとくちにいっても、その種類はアカネズミだのカヤネズミだのクマネズミだのドブネズミだの、さまざまなものがいる。遺跡から出土するネズミの骨も、どの種類のものか明確にできたらいいのだが、なかなか細かいの種の同定までいきつけることが少ないのが現状である。頭蓋骨や歯の形など区別する要因はあるのだが、遺跡出土資料は完存しているものが少なかったり、細かい分析までする時間がなかったりして、あきらめざるを得ないことが多いのだ。くやしいけど。

本書は海外の種まで、多くのネズミの分類研究をまとめたもので、種ごとの頭蓋骨や歯の図も豊富で、骨の同定をするものにとっては、必携の書であろう。

かつてクマネズミとドブネズミの研究をまとめられたかたが、そもそも日本でのネズミの歴史はどうだったのだろうということで遺跡の報告書をみたが、役に立たなかった旨を記述されていたことがあった(紹介したいのだが、なんの本だったか、いろいろとまじってしまい思いだせない)。遺跡の調査者は、発掘調査報告書はなにも考古学のためだけのものではないことを考え、報告内容も整えていかなければならないだろう。こうした本も多用して、小さなネズミ一匹の報告もおろそかにしないようにしよう、と反省をこめて思うしだいです。

日本の哺乳類
Book
日本の哺乳類
販売元     東海大学出版会
定価(税込)

    ¥ 3,990

これは新しくなった分類名(食肉目をネコ目というように)にしたがってつくられた写真図鑑で、『ネズミの分類』の著者も執筆に加わっているせいか、ネズミ類やコウモリ類などの小動物の掲載が多いようである。ネズミ類、コウモリ類は骨格図なども巻末に載せてあり、前著同様、骨の同定をしているものにはありがたい。ただ、本書を購入した直後に版形をかえた改訂版がでてしまった。悔しいので、改訂版は買ってない。

哺乳類の進化 Book 哺乳類の進化

著者:遠藤 秀紀
販売元:東京大学出版会
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骨の勉強をするには、ちゃんと進化の基礎も学んでおかなければならないだろう。動物考古学というジャンルで仕事するには、文科系の考古学と、自然科学系の動物諸学を同時に勉強しなければならず、ときに頭がパンクしそうになる。でも、もともと動物好きの身には、こうした本はたまらなく楽しい。遠藤先生はいまやこの世界の著名人で、本書には専門的な基礎ともども、いろんな動物の骨格の写真もあり、高くても持っていたい本であった。

両生類の進化 Book 両生類の進化

著者:松井 正文
販売元:東京大学出版会
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上記の本とシリーズをなす一冊で、カエル類も遺跡からよく出土するため、カエルを学ぶために購入した。ただ、骨からカエルの種類を見分けていくためには、本書の情報に加えて、自分で骨格標本を集める必要があるだろう。それにしても、わたしの居住する地域では、身のまわりにカエルの声すら珍しくなってしまったが。幼稚園生のとき、カエルを飼おうとして集めてきて、台所においておいたのが一夜明けるとみんな脱走してしまい、母親におこられまくったことが思いだされる。

この本はカエルを中心に、両性類の全般的な情報を提供してくれるものである。

(10)へつづく

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2007年6月15日 (金)

フェネック

Dsc_0022_1 『チピ』というマンガをもう一度描くために、動物園をうろつきだしました。

写真は、東京都羽村市・羽村動物園のフェネックです。

フェネックは、むかし動物雑誌の写真をみて、「なんとかわいい」と思ったものですが、イメージよりもかなり小さい動物で、丸まって寝ている姿など、

「こりゃ、たまらん」

といった感じでありました。

羽村動物園は住宅地をぬけたところにある庶民的なイメージのあるところで、最近は一般公募の園長さんが奮闘されているようです。

ちなみに、プレーリードッグのおしりも、たまりませんぞ。

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2007年6月14日 (木)

コメントへのお礼

「這い寄る混沌」様から、コメントをいただきました。

まとこに、ありがとうございました。

今頃鷲羽はなにをしているのかなと思いつつちょっと描いてみたイラストを、われながら懐かしくてブログにのせてみたのですが、いまでも覚えていてくれるかたがいたとは、作者冥利につきる喜びです。

最近になって、「鷲羽」も「チピ」もまた描きたいと思いはじめましたが(昨今はコンピュータのおかげで、発表の場がずいぶんと自由になりましたから)、マンガ、とくに「鷲羽」は頭のスイッチを完全に入れ替えなければ、なかなかあの世界に入っていけなくて、意欲はあっても、ペンをもつには至らずにきました。

コメントをいただき、励まされました。わたしも体力的に弱ってきましたが、読んでくれるひとがいるなら、ちょっとがんばってみようかと思っています。

いつになるかわかりませんが、そのときはよろしくお願いいたします。

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2007年6月13日 (水)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(8)

考古学関係

Book
化石の知識 (貝塚の貝)
著者     江坂 輝弥
販売元     東京美術
定価(税込)      ¥ 1,029

これまた古い本になってしまった。遺跡から出土する貝類を種類ごとに解説したもので、最近の江戸遺跡でのデータも加えてそろそろ改訂版が欲しいところだが、それは後進のわれわれの死後だろうな。

遺跡から出土する動物の骨に関しては、以前紹介した金子浩昌先生の『貝塚の獣骨の知識』が東京美術の考古学シリーズにあるが、遺跡出土の動物遺体全般に関して、先生はその研究史を以下のものにまとめておられる。

『国立歴史上民俗博物館研究報告 第42集』掲載の

「日本考古学における動物遺体研究史-動物との関わりにみる日本列島の文化の形成-」

しかし、この書物は売り切れとなっていて、古書店にもなかなか出てこないようである。興味あるかたは、図書館で探して必要部分だけのコピーでも持っているべき論文であろう。

貝類化石といえば、遺跡出土ではなく、自然貝層(かつて棲息していた貝類の殻が自然に堆積したもの)の貝化石を調査し、その貝類が生きていた当時の海岸線や環境を復元しようとする研究もある。遺跡から出土する貝類は、食料資源などのために人間が棲息地から選択してもってきたものだが、自然貝層のものは、自然そのものである。そのため、古環境を研究するには、最高の資料となる。こうした研究をまとめたものに、やはり東京美術から以下の本が出ている。

Book
先史時代の自然環境―縄文時代の自然史
著者   松島 義章,前田 保夫
販売元      東京美術
定価(税込)

     ¥ 1,029

松島氏は一貫してこうした研究をしてこられ、専門雑誌などへの研究発表も多いが、最近、また一書を上梓された。

貝が語る縄文海進―南関東、+2℃の世界
Book
貝が語る縄文海進―南関東、+2℃の世界
著者     松島 義章
販売元     有隣堂
定価(税込)    ¥ 1,050

これは対象地域を主として南関東とし、これまでに専門雑誌などに発表された論文などをまとめた形になっている。かつて図書館に通ってコピーして集めたものがこの一冊にあるといった感じで、もっと早くこうした本が出ていれば、と思ってしまった。

出土遺物の応急処置マニュアル Book 出土遺物の応急処置マニュアル

著者:ディビッド ワトキンスン,バージニア ニール
販売元:柏書房
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遺跡調査の現場では、木材とか骨とかが出土した場合、どうしたらいいかわからない調査員が多いようだ。湿地遺跡から出土したような骨なら、そのまま湿った(水につけた)状態にしておかなければ、乾燥してしまうと形を保てなくなったりするが、乾燥した状態で出土した骨を湿らせてしまうと、ボロボロの骨粉に化してしまったりする。その点がわからない調査員は、骨ならなんでもかんでも水につけてしまい、注意してもきいてくれないことがある。

どうすればいいか問い合わせてくれればいいほうで、保存のためには漆器などはアクノル樹脂のボンドを使うのがいいそうだが、骨などは、わたしなどは昔から、急場の現場のことでもあり、どこでも手に入る水溶性の木工用ボンドを使うことが多い。そのことを伝えても、昨今の現場の調査員さんは、もっと専門的な薬剤などのほうが科学的な感じがしていいらしく、どうも反応が鈍い。好きにすれば、というところだが、結局、なにも保存処理などせずに現場から持ち帰り、その後崩れたりカビがはえたりといった騒ぎになっている。どうなっているんだろうと思うのだが。一応専門的なことが知りたければ、こうした本を備えておけばいい。ただ、内容は、なかなか急場で用意できないものを使ったりしているので、博物館などの施設でもなければ、その通りにできることはないだろう。

ああ、ぶつくさ、ぶつくさ。

以下、(9)へつづく

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2007年6月11日 (月)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(7)

考古学関係

Book
縄文貝塚の謎―シンポジウム (1978年)
著者 石井 則孝
販売元

新人物往来社                 

もうかなり古い本になってしまった。縄文時代の遺跡のうち、貝塚というものがどういうものか、各地の貝塚や研究史、そこから出土する遺物として動植物資料や人骨から当時の食料や埋葬について、現在でも第一人者たちが語り合っているものである。発刊から30年近くたとうとしているのに、その後、貝塚に関しての新たな研究書などは、これといって出ていない。都内においては貝塚の発掘調査も少なくなったが、新しい資料も蓄積されているはずである。改訂版なり出てもいいかと思うのに、それがないというのは、まだまだこの本が通用するということでもあろう。

Book 貝塚に学ぶ

著者:酒詰 仲男,石部 正志
販売元:學生社
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縄文の遺跡のうち、貝塚というのはかなりメジャーなものだと思うのだが、それを総体的にまとめた本というのは、ほんとに少ない。この本も、かなりの古典となってしまったが、名著である。

個々の貝塚に関しての本は、最近では以下の2冊ようにちょこちょこ出ている。

日本考古学の原点・大森貝塚 Book 日本考古学の原点・大森貝塚

著者:加藤 緑
販売元:新泉社
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縄文の社会構造をのぞく―姥山貝塚 Book 縄文の社会構造をのぞく―姥山貝塚

著者:堀越 正行
販売元:新泉社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

豊饒の海の縄文文化・曽畑貝塚 Book 豊饒の海の縄文文化・曽畑貝塚

著者:木崎 康弘
販売元:新泉社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

北辺の海の民・モヨロ貝塚 Book 北辺の海の民・モヨロ貝塚

著者:米村 衛
販売元:新泉社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

この本のシリーズは、最近順次刊行されているもので、日本各地の代表的な遺跡ひとつひとつについて、わかりやすく、カラーの写真や絵を多用して構成されている。考古学辞典に掲載されている項目を、ビジュアルにして内容ももっと詳しく、といったところだろうか。基礎知識、基本情報を得るものとして、全巻そろえたいところだが、本の薄さのわりには、ちょっと値段が高いかも。

大森貝塚は日本考古学発祥となったもの。姥山貝塚は一軒の住居址からひと家族と思われる人骨が出土したことで著名。曽畑貝塚は九州の遺跡で、土器形式・ドングリ貯蔵・カゴづくりの復元など、社会復元につかえる要素が多い。モヨロ貝塚は北海道の遺跡で、古代のオホーツク海周辺文化を探るための重要遺跡である。

Book
鳥浜貝塚―縄文のタイムカプセル
著者     森川 昌和,橋本 澄夫
販売元     読売新聞
定価(税込)    ¥ 2,548

『日本の古代遺跡を掘る』シリーズの1巻目。鳥浜貝塚は福井県の海岸につながる河川部で発見された湿地遺跡で、通常では消滅してしまう木製品などが多く出土している。調査・研究は現在で続行されているが、本書は遺跡の基本的内容をまとめたもの。

Book
縄文からのメッセージ―魅惑の真脇びと
販売元     社会思想社
定価(税込)     ¥ 504

大量のイルカ骨が出土したことで知られる石川県の遺跡。本書もその内容をわかりやすくまとめたものだが、調査・研究はまだまだつづいている。

考古学を楽しみたいひとには、こうした本は胸を躍らせてくれるものがある。とかく四角四面になりがちの学問世界でうんざりぎみの専門研究者には、初心に戻らせてくれるものかもしれない。

おまけ

仏教美術関係

雑誌扱いだが、講談社から『週刊 原寸大 日本の仏像』が刊行されている。

文章より写真が多いといったもので、これも好きにはたまらないものだが、最近は古寺の本・雑誌もよく出ているし、いま、こうしたものが世間的に人気があるのだろうか。この『日本の仏像』は原寸大写真が売りのようだが、5巻目に予定されている奈良の大仏をどうするか、いまからわくわくして発売を待っているところです。

以下、(8)へつづく

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2007年6月 9日 (土)

愛染明パグ

Photo_26 パグ頭観音の描き直しではありません。

愛染明王の顔をみて、おもわず馬頭観音と見間違えてしまったけど、両者は一見よく似ています。

愛染明王は家庭円満のための仏さまで、頭にのせているのは、馬ではなく、獅子だそうです。

でも、この際、「どっちも頭の上はパグでいいじゃない」といったら、誰かに怒られてしまうでしょうか。

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2007年6月 8日 (金)

爆発ネコ・シャアの死

グルもシャアも、活発なネコたちだった。当時、うちの前は道路をはさんで広々とした畑になっていて、2匹ともしょっちゅうそこ行って遊んでいた。そして、私が大学から帰ってくるのをみると、遥か遠くの畑の隅から、私めがけてすっとんできた。とくにシャアは、爆発的な勢いでとんでくる。やせっぽっちのネコだったけど、こんなことから、わたしはひとり、シャアを爆発ネコなどといっていた。

うちの前の道路は、住宅地の中だが、どこかへの抜け道になっているらしく、交通量が激しい。わたしはネコたちがとんでくるのをみると、心配になって、道路の向こう側ので迎えにでていた。

「これは、危険だ」とわかっていた。できれば、ネコたちを向かいの畑に行かせたくない。でも、どうすればいいか、いい方法がみつからなかった。

そして、事故はおきてしまった。

ある日、家の中にいると、隣人の「ネコが死んでいる。芝田さんとこのネコじゃない」という大声が聞こえてきた。飛び出していくと、シャアが道の隅に横たわっていた。口から血の泡をふき、もう息絶えていた。シャアをひいた車は、影も形もない。わたしは、シャアを抱きかかえて家に連れ帰ったが、そのときのシャアの顔は、いまでも鮮やかに覚えている。

慙愧、そして、おさえきれない憤り。

数日後、シャアをひいて逃げたやつのことを怒っていたら、法学部の友人が、

「でも、法律的には、器物損害でしかないから」

と言ったのも、納得のできない怒りとなった。

それでいいのか。シャアは、ネコは、ものではない。人間のためだけにつくられた法律など、くそくらえだ。シャアをはねた運転手も、少なくとも車をとめて、事故を嘆いて欲しかった。

シャアの遺体は、庭に埋めた。母が、「動物の死体を庭に埋めるな。動物の霊にたたられる」といって騒いでいたが、無視した。

動物たちが、人間のしたことで人間を恨み、たたるというのなら、その人間の代表として、恨まれてやろうと思った。でなければ、かわいそうだ。たたりたければ、どうぞわたしにたたればいい。

動物の霊たちよ、みんな、みんな、わたしのところへ寄ってこい。

交通事情は、ますます悪くなっている。ネコたちにも、伝染病もある。外で飼っている場合のネコの寿命は、わずか5年とも9年ともいわれている。

ネコはイヌと違い、平面的な広がりはそんなに必要としない。もうこれからは、ネコは室内飼いをふつうとすべきなのだろう。

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2007年6月 7日 (木)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(6)

考古学関係

縄文時代の考古学 9 (9) Book 縄文時代の考古学 9 (9)

販売元:同成社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

『縄文時代の考古学』全12巻の第1回配本。縄文時代に関する研究成果をまとめたもので、こういったシリーズは、以前にも刊行されている。今回のシリーズの基本方針は、本書によれば、1.土器の編年に主流をおいてきた縄文考古学が、当時の社会、文化の復元にどこまで接近できたか、2.これまでの研究方法の見直し、3.縄文時代観の再考といった点に主眼においているということであるそうだ。

こうした本は、縄文時代のすべてを教えてくれるものではない。何人もの専門家が、テーマごとに自分の研究成果を発表しているといった色合いが強く、研究論文集と考えたほうがいいかもしれない。読者は記載されている内容をそのまま受け入れるのではなく、他のさまざまな研究論文や概説書などにも目を通して、それぞれの論説を自分なりに判断していく必要があるだろう。その点、本書はやはり専門家向けで、初心者がいきなり読んでも難しいだけだろう。

今回配本のテーマは、葬制。縄文時代の各地の埋葬方法や時代変化について論じられている。埋葬に関しては、主体となる遺体(人骨)の出土が限られてしまうため、人骨があっ確実に埋葬遺構と断定できる資料も限られてしまうという困難さがある。わたしにしても、学生時代から頭の片隅にありつづけているテーマであるが、これを期に、再度勉強し直してみるのもいいかもしれない。それにしても、値のはる本なので、全巻そろえるのはきついかも。

環境考古学マニュアル Book 環境考古学マニュアル

販売元:同成社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ひとの生活とか、社会とかは、自然条件に左右されることが大きい。当時の気候はどうだったか、植物相は、動物相は、さらには年代をどう判定するか、それを知ることは、考古学には大事な要素である。しかし、文科系の考古学者はこうした自然科学系のことが苦手なのか、長年、大事だとはわかっていても、一部のひとを除いて、こうしたことを棚上げしてきてしまった感がある。そこで本書は、そうしたひとたちのために、古環境を知るための土壌資料、植物資料、動物資料、人骨の取り扱い方、分析方法などを解説したものとなっている。遺跡の発掘調査・報告というと、遺構の記載や土器などの分析は当然ながら、自然科学系の資料分析はよほど予算がないとほったらかされることが多い。調査担当者は、もっとこういう本も呼んで、意識を高くもってもらいたいと思う今日、昨日、何年もの思いである。

環境考古学への招待―発掘からわかる食・トイレ・戦争 Book 環境考古学への招待―発掘からわかる食・トイレ・戦争

著者:松井 章
販売元:岩波書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「環境考古学」について、著者の松井氏が自分の経験をもとに、わかりやすく一般向けに書かれた本。古代のトイレとか、農耕についてとか、ブタ、イヌ、ウシ、ウマ、人骨に関するエピソード集である。「環境考古学」とはなにをする学問か、そしてどんな分野でも、専門家もひとつひとつの体験から学んでいくということを教えてくれる書。

Book
環境考古学事始―日本列島2万年 (1980年)
著者   安田 喜憲
販売元   日本放送出版協会
定価(税込)        ¥ 788

「環境考古学」という用語は、この安田先生の仕事から広がったのではないだろうか。植物資料から先史時代からの古環境を時代ごとに復元しようと試みられている本で、想像される復元図も掲載されている。もうだいぶ前に刊行されたものだが、その後の研究者で、こうした具体的な復元図を描こうとするものは、ほとんどいないのではないだろうか。現在でもおおいに参考にさせていただいている本である。ちゃんとあとを継がなくては。

以下、(7)へつづく

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2007年6月 3日 (日)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(5)

岩石学関係

かわらの小石の図鑑―日本列島の生い立ちを考える Book かわらの小石の図鑑―日本列島の生い立ちを考える

著者:千葉 とき子,斎藤 靖二
販売元:東海大学出版会
Amazon.co.jpで詳細を確認する

考古学で石器の記載をするときに、石材(石質といったりもする)を調べる必要が生じる。どういった石器や石造物が、とんな石から作られていたかを調べると同時に、その石材をより細かく分析することによって、どこで産出した石かまでがわかることがある。一般には、産出地までの分析はなかなかできないが、基本的な石材鑑定をするために、石器を専門にしている研究者はみんな、この本をもっているそうだ。関東各河川の川原で拾える石を花崗岩とか、チャートとか、玄武岩とか、それぞれを写真で紹介している。といっても、石は動物のように種ごとに明確に分かれるものではなく、○○岩と○○岩の中間というのがほとんどであるので、深みにはまると、もっと専門的に勉強しなくてはならなくなる。全国の河川を対象にしたものとしては、こども向けではあるが、興味あるおとなでも使える以下の本もある。

川原の石ころ図鑑 Book 川原の石ころ図鑑

著者:渡辺 一夫
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

専門的には、一般の書店では取り扱っていないと思うが、

 考古資料の岩石学

 著者 五十嵐俊雄

 発行所 パリノ・サーヴェイ株式会社

がある。パリノ・サーヴェイは考古資料のうち自然科学系分析を専門としている会社で、本書はその専門的見地から、遺跡から出土する石製品に関して、石材である各岩石の特徴や鑑定方法および産地推定についてをまとめたものである。入手したいむきは、パリノ・サーヴェイ自体か、考古専門書店の「六一書房」に問い合わせるといいでしょう。どちらもHPを公開しております。

ほかにも、考古資料としての石材鑑定の方法については、

 考古学のための岩石鑑定ミニ図鑑-王子ノ台遺跡出土石器をもとにした-

 執筆者 柴田 勝

がある。各石材の観察ポイントを一覧表にし、写真もカラーで掲載されている。これは、東海大学校地内遺跡調査委員会・東海大学校地内遺跡調査団による『東海大学校地内遺跡調査団報告 2』(1991年刊行)に収められている。一般の書店で販売しているものではなく、在庫があるかどうかも不明だが、入手したい場合は同調査団に問い合わせてみるか、地元の神奈川県か平塚市の教育委員会、図書館にきいてみるのがいいだろう。

黒曜石 3万年の旅 Book 黒曜石 3万年の旅

著者:堤 隆
販売元:日本放送出版協会
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石器石材のうち、黒曜石に関しての過去から現在までの研究史、国内の産地から海外まで、一書にまとめたもの。考古学特有の専門用語が多く、この分野へのまったくの初心者には難しいかもしれないが、一般向けに記述された本である。

以下、(6)へつづく

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