« わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(6) | トップページ | 愛染明パグ »

2007年6月 8日 (金)

爆発ネコ・シャアの死

グルもシャアも、活発なネコたちだった。当時、うちの前は道路をはさんで広々とした畑になっていて、2匹ともしょっちゅうそこ行って遊んでいた。そして、私が大学から帰ってくるのをみると、遥か遠くの畑の隅から、私めがけてすっとんできた。とくにシャアは、爆発的な勢いでとんでくる。やせっぽっちのネコだったけど、こんなことから、わたしはひとり、シャアを爆発ネコなどといっていた。

うちの前の道路は、住宅地の中だが、どこかへの抜け道になっているらしく、交通量が激しい。わたしはネコたちがとんでくるのをみると、心配になって、道路の向こう側ので迎えにでていた。

「これは、危険だ」とわかっていた。できれば、ネコたちを向かいの畑に行かせたくない。でも、どうすればいいか、いい方法がみつからなかった。

そして、事故はおきてしまった。

ある日、家の中にいると、隣人の「ネコが死んでいる。芝田さんとこのネコじゃない」という大声が聞こえてきた。飛び出していくと、シャアが道の隅に横たわっていた。口から血の泡をふき、もう息絶えていた。シャアをひいた車は、影も形もない。わたしは、シャアを抱きかかえて家に連れ帰ったが、そのときのシャアの顔は、いまでも鮮やかに覚えている。

慙愧、そして、おさえきれない憤り。

数日後、シャアをひいて逃げたやつのことを怒っていたら、法学部の友人が、

「でも、法律的には、器物損害でしかないから」

と言ったのも、納得のできない怒りとなった。

それでいいのか。シャアは、ネコは、ものではない。人間のためだけにつくられた法律など、くそくらえだ。シャアをはねた運転手も、少なくとも車をとめて、事故を嘆いて欲しかった。

シャアの遺体は、庭に埋めた。母が、「動物の死体を庭に埋めるな。動物の霊にたたられる」といって騒いでいたが、無視した。

動物たちが、人間のしたことで人間を恨み、たたるというのなら、その人間の代表として、恨まれてやろうと思った。でなければ、かわいそうだ。たたりたければ、どうぞわたしにたたればいい。

動物の霊たちよ、みんな、みんな、わたしのところへ寄ってこい。

交通事情は、ますます悪くなっている。ネコたちにも、伝染病もある。外で飼っている場合のネコの寿命は、わずか5年とも9年ともいわれている。

ネコはイヌと違い、平面的な広がりはそんなに必要としない。もうこれからは、ネコは室内飼いをふつうとすべきなのだろう。

にほんブログ村 猫ブログへ

Bnrjpg_3

 

|

« わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(6) | トップページ | 愛染明パグ »

「ペット」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/247234/6704083

この記事へのトラックバック一覧です: 爆発ネコ・シャアの死:

« わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(6) | トップページ | 愛染明パグ »