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2007年7月 5日 (木)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(14)

考古学関係

Book 八百八町の考古学―シンポジウム 江戸を掘る

著者:大塚 初重,坂詰 秀一,寺島 孝一,古泉 弘,鈴木 公雄,豊田 有恒
販売元:山川出版社
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これは、江戸考古学事始という項目があるとおり、江戸時代が考古学の俎上にのったころからの解説や、まだ比較的初期段階での専門家たちによるシンポジウムの様子が収録されている。江戸考古学を勉強するには、最初に読むべき本だったかも。

地下からあらわれた江戸 Book 地下からあらわれた江戸

著者:古泉 弘
販売元:教育出版
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これは、江戸遺跡発掘の成果から、発掘調査について、厨について、酒について、たばこについて、ごみについて、宴について、厠について、あかりについて、と項目を分けて解説している。江戸といっても、年配のものにはまだ記憶にあるようなものもあり、それぞれの遺物に懐かしさも感じられる。キセルや下駄の分類など、わたしの学生のころの考古学では考えられなかった。

埋もれた江戸―東大の地下の大名屋敷
Book
埋もれた江戸―東大の地下の大名屋敷
著者         藤本 強
販売元         平凡社
定価(税込)     ¥ 2,650

東大といえば、かつての加賀藩前田家およびその支藩のあった場所として有名である。本書はその発掘調査のとてつもなく苦労した経過と、成果をまとめたものである。とくに発掘時の苦労話は他の遺跡調査にも通じることであり、身につまされる思いすらした。

Book 江戸の穴

著者:古泉 弘
販売元:柏書房
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これは、江戸遺跡ではよく登場してくる地下室(ちかむろ)・穴蔵に限定して、発掘調査事例をもとにして形態や機能・歴史などをまとめたもの。地域によっては、現代でも冷蔵庫がわりに使われているという地下室が、都内で発見されたときは、誰もその正体に気づかなかった話などは興味深い。つい最近の歴史も、忘れられることは早いものなのだな、と思う。

災害都市江戸と地下室 Book 災害都市江戸と地下室

著者:小沢 詠美子
販売元:吉川弘文館
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これは、地下室・穴蔵というものを、江戸に多かった火災との関連でよみといたもの。地下室は昭和になっても残されている家などがあり、戦時中の防空壕にも使われたりしたようだから、防災面としての機能を考えるとき、調査担当者は江戸にばかり目を向けていてはいけないのかもしれない。

(15)へつづく

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