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2007年8月12日 (日)

わたしの特別な書棚から-専門書紹介-(20)

動物学関係

イヌ

人間とイヌとの関わりについて書かれた本を何冊か紹介したいと思う。

人イヌにあう Book 人イヌにあう

著者:コンラート・ローレンツ
販売元:至誠堂
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これは、基本中の基本となる本。のはずで、ずいぶん前に買って読んだと思うのだが、書棚のイヌ本のかたまりの中に見当たらない。書庫となっている物置(いまや中に入るのも一苦労)にあるのかもしれないが、内容を確認できなかった。でも、基本の本であることに変わりはない。

イヌ―どのようにして人間の友になったか
著者    J.C. マクローリン
販売元   岩波書店
定価(税込)   ¥ 968

これはイヌの進化から書きおこし、オオカミとイヌとの相違点(骨格を含む)や、最初に家畜化されたイヌをどう追求するかといった問題についての所見を述べている。専門的な面では、やや強引なところもあるようだが、一説として聞いておく必要はあるかも。

犬の日本史―人間とともに歩んだ一万年の物語
Book
犬の日本史―人間とともに歩んだ一万年の物語
著者 谷口 研語
販売元 PHP研究所
定価(税込)   ¥ 693

著者の専門は、日本中世史のようだ。縄文時代のイヌのことから書かれているが、記紀神話などの文献に書かれた事項や中世におけるイヌと人との関わり、江戸時代でのこと、さらには「犬の霊力・呪力・超能力」といったことにまで触れられていて、楽しい本である。

犬から探る古代日本人の謎―ヒトとともに生きてきたイヌの遺伝子が日本人のルーツを語る
著者      田名部 雄一
販売元   PHP研究所
定価(税込)   ¥ 714

これは、イヌの血液から遺伝子を抽出し、その組成分析から現在の日本のイヌが世界のどの地域にいるイヌに近いかを割り出し、日本犬の起源を探るとともに、そのイヌとともに生活していたはずの原日本人のルーツをも追及しようとするもの。画期的な研究内容であるが、その結論が学問的に認められるかどうかは、まだ他の面からの検証が必要であるといったところのようだ。

イヌの力―愛犬の能力を見直す (平凡社新書) Book イヌの力―愛犬の能力を見直す (平凡社新書)

著者:今泉 忠明
販売元:平凡社
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これは、単にイヌの能力について書かれた本ではなく、化石人類とイヌとの出会いから、イヌの祖先はオオカミなのかという疑問への検証、日本人とイヌとの関わりなど、歴史的な面に多くのページを割いている。

日本人とイヌとの最初の出会いというものは、まだはっきりとはわからない。縄文時代の遺跡から、イヌの埋葬遺体が出土していることから、この頃にはもう人とイヌとの関係は密接なものになっていただろうと推定されるのみだ。イヌ自体の起源に関しても諸説あり、有力説はあっても、確定的ではないようだ。こんなにも親しいイヌという動物について、われわれが知っていることは、まだまだ少ないようである。

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コメント

こんにちは。はじめてコメントを残させて頂きます。
私は以前、あるご縁で芝田さんから
ローレンツ博士の『人、イヌにあう』をご紹介頂いた事があります。
偶然ローレンツ博士の本で検索していてこちらをを拝見しました。
ローレンツ博士の本はその後、他にもたくさん読みました。
全制覇はしていませんが
『攻撃』『ソロモンの指輪』など実に面白く読みました。
犬の本は特に素晴らしい内容でした。
時間が経っても大事に何度も読み返しています。
あの本のおかげで、今19目前になる老犬がおります。
本当にありがとうございました。

投稿: bluemarin | 2007年8月13日 (月) 07時01分

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