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2007年12月 8日 (土)

茶太郎、保護失敗

ニャアちゃんがまだ我が家の内ネコになりきらない頃、もう一匹、道わきで弱っていた子ネコが保護されてきた。

毛色の茶が目立つので茶太郎と呼ぶことにしたのだが、この子、わが家へ連れてこられたとき、ぐったりしているうえ、瞬膜が目の半分を覆ったまま。なにかの病気にかかっている、と思われた。

すぐに病院に、行ったはずなのだが、どうもこの頃の記憶がはっきりしていない。当時の診療費領収書にちゃんと「茶太郎」の名前があったから、行ったことは間違いない。ただ、重病ではなかったのだろう。下痢の処置と、栄養をとらせるように、ぐらいの診断だったのではないかと思う。

茶太郎は、まもなく元気になったようだ。ちょっとふっくらとして、安らかに眠り、また跳んでいる写真がアルバムに残っている。そして…。

その頃、夜中から早朝にかけて出かけるニャアちゃんのために、わたしは出入り口になるベランダわきの床で転がって寝ていた。ニャアちゃんの動きに、すぐに反応できるように、と。ニャアちゃんは、網戸程度は自力で開けるが(閉めはしない)、サッシとなると自分では開け閉めできない。

そんなある早朝、寒い日だった。頭わきでネコがサッシをひっかく音がするので、目が覚めた。また、外へ行こうとするニャアちゃんだろう。てっきりそう思って、寝ぼけ状態のまま、手だけをのばしてサッシを開けた。

ネコが飛び出していく気配がする。かわりに寒気が入る。わたしはサッシを閉め、もう少し寝ようと寝返りをうった。そのときになって、やっと目がまともに開いた。視線のさきに、チャミと寝ているニャアちゃんの姿があった。と、いうことは…。

出て行ったのは、茶太郎だった。かれは、まだわが家を自分の家とは認識していないはずだ。このままだと、ノラに戻る。わたしは、あわてて茶太郎を探しに出た。

それから、一週間探し続けた。しかし、茶太郎の姿は、二度と目にできなかった。

保護、失敗だった。茶太郎は、わたしになついてくれていた。でも、チャミは、この茶太郎をそばには寄せつけなかった。なにがお気にめさなかったのかはわからない。茶太郎は、外暮らしのほうを選んだのだろう。そうなってしまったこと、自分の不注意さに、いまでも悔しい思いをしている。あれから10年以上たつ。いま、茶太郎がどこかで元気に暮らしているとは、思っていない。

Chatarou2

Chatarou1

ここで、プライベートなことも話しておかねばならない。

この頃、わたしは結婚をしていた。しかし、結婚まもないときから、妻なるひとに「わたしは、いつか離婚して、自由になる」と宣言され、わけがわからなくて悩んでいた。家にいるより外に出ていたいというひとで、それを縛ったこともなかったのだが。茶太郎のことを思うと、このかつての妻のことも重なってくる。理由はわからなくても、なにか原因は自分にあるのだろうと思った。所詮、自分には人間との交流はできないのだと、あきらめた。家出したネコは追うけど、人間は追わないたちだった。

その妻が、離婚は延期して、実家と協力して一戸建の家を買うといいだした。

一部屋提供するけど、どうする?

ときかれ、なんか屈辱的だなと思ったが、

そのほうが、ペットと暮らすにはいいんじゃない。

ともいわれ、もしかしたら我々もやりなおせるかもしれないという淡い期待とともに同意した。

ニャアちゃんも連れて行き、完全に内ネコにしようと決めた。

そして、わたしのイヌ・ネコとのつきあいは、つぎの段階にうつる。

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コメント

茶太郎君は元気にしてもらった事に感謝しつつ
旅に出たのでしょうか?(笑)
一匹狼の生き方があっても良いですよね!?
だってネコなんですから。

楽しい奥様ですね、行動力があり自分の考えをしっかりと
持っていらっしゃって、ちょっと羨ましいです。
一度しかない人生、回りの人間に振り回されないで生きてみたいです・・・今の生活に不満があるわけではないのですが(笑)
私も人間は追いませんよ・・・でも、この歳になって振り返ってみると可愛くない人間だったのかもしれません。

投稿: ひめちゃんママ | 2007年12月11日 (火) 23時40分

心配してくださって ありがとうございます。m(__)m
まずは飼い主が他人事ではなく、出来る事はやってもらおうと
思っています。飼い主の責任がありますから!
里親を探しながらでも「やっぱり、手放すのは可哀相。」と
思い直してくれるとわんこも今度こそ幸せになれるかもしれませんから・・・。
私が先に立って動いたのでは、人任せで命を簡単に考えられても困りますし!
「お手伝いするから捨てないでね」と約束はしてもらいました。
子犬は2匹知り合いから知り合いに紹介した事があるのですが
体は小さくても6歳にもなると飼ってくださる人を探すのは
難しいです。
お言葉に甘えて相談にのって頂くことがあるかもしれません
その時はお知恵を貸して下さい。m(__)m

投稿: ひめちゃんママ | 2007年12月12日 (水) 00時56分

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