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2008年4月20日 (日)

パグのモモをむかえに

さて、とうとうモモの登場までたどりついた。長々とここまで思い出話をつづってきたけど、そろそろ終わりが近くなった。モモについては、これまでも少し書いてきたし、これからも機会があるたびに書くことになるだろう。そこで、ここでは、モモが来たときだけのことを書こうと思う。

パグの子イヌが生れたときいてから1ヶ月過ぎたあたりから、母イヌの飼い主から頻繁に連絡がくるようになった。

いつまでも置いとけないので、すぐにでもひきとりにきてくれ。いつ、くるのか。

といった催促だった。

1ヶ月やそこいらじゃ、はやすぎる。なんでそう急ぐんだ。子イヌのことを考えてないのか。

だんだん腹がたってきた。そこで、幸四郎のことがひと段落して、子イヌも2ヶ月を過ぎたころに、ついにひきとることにした。ほんとうは、もう1ヶ月は母イヌや兄弟イヌといっしょにいるほうがいいのだけれど。こちらもこれ以上ねばっていると、その子イヌがどうなるか、ちょっと不安になってきたこともある。相手は、子イヌは自分の経営している会社においているので、いつでもいいから早くきてくれという。というわけで、ある日、その会社まででかけていった。

子パグは、ケーキをいれる箱を大きくしたような、厚紙製の箱にはいっていた。

こちらとしては、何頭かいる子イヌのなかから選ぶのだろうと思っていたのだが、ほかの子たちは生れたとたんに貰い手がついて、のこっているのは箱のなかの1頭だけだった。

この子だけがのこってしまって、どうしようかと思っていたんだ。おたくも、なかなかこないし。

そんなことをいわれたけれど、今後この相手とつきあう気もなかったので、ろくに口もきかずに箱ごと子パグをひきとり、早々に家にむかった。途中、電車のなかで、何度も箱のなかをのぞくと、そのたびに子パグは目を大きく丸くして、口を「ムッ」とむすんでこちらを見上げる。その後ずっと「グーの顔」とよぶことになる、ジャンケンのグーに似た顔つきだ。話しかけに集中するときなど、かならずこの顔になる。それが、たまらなくかわいかった。そして、たれた耳を揺らしてちょこんと首をかしげる。

何度も何度もその顔、しぐさをみていたら、家に帰り着くころには、すっかりパグのとりこになっていた。パグってのは、こんなに魅力的なイヌだったのだ。変ないいかただが、ネコはあくまでもネコだったし、幸四郎もイヌだったけれど、パグはパグという生物のような感じがした。

子パグは家のソファーの上にのせると、うしろ足をのばしておなかを出した形ですわりこむと、とたんに前足をばたつかせて遊びだした。こちらが手をだすと、その手にむかって激しくじゃれついてくる。

元気いっぱいだった。いつまでもそうして遊び、疲れると、とつぜん電池が切れたように眠ってしまった。顔をみていると、梅干かモモの種に似てる気がした。そこで、名前は「モモ」になった。「ウメボシ」じゃ、あんまりだろうと思ったのだけど、いつもこんな感じで名前をつけてしまって、これまでのどの子にも申し訳なかったかもしれない。でも、モモはこの名前を気に入ってくれたのだろう。すぐに、「モモ」のよびかけにも応えるようになった。

ネコのチャミもトラもすぐに寄ってきて、トラなどはその後すっかり仲良くなって、よく追いかけっこなどをして遊ぶようになった。年齢が近いので、兄妹のようなものだったのだろうか。ここが多頭飼いのありがたいところで、このトラがエネルギーいっぱいの子パグの面倒をみてくれたことになった。でも、寝ているとき、そばにくっついているのは、チャミだった。

ニャアちゃんは、「いてもいいけど」ぐらいの感じで、超然としていた。トラとモモがそばでうるさいと、ゆっくりと別の場所に移動していった。

幸四郎は、困った顔をしていた。モモが近寄ると「どうしたらいいかわからない」、「やだ、こいつ」とばかりに逃げていく。私が幸四郎をかまっていると、愛情をひとりじめしたい性格が強いというパグのモモが割ってはいってくる。そうすると、幸四郎は自らその場をゆずった。しかたがないので、私はモモのいないところで、幸四郎とのつきあいに精をだすことになった。2頭のイヌの関係を安定させるためには、わが家での順位は、モモのほうが上がいいと考え、以後ご飯のときもなでたりしてかまうのも、モモが先とした。幸四郎には少しかわいそうだったが、それでその後ずっと、2頭の間にトラブルはおきなかった。

モモにとっては、みんなが、母親や兄弟のかわりだった。

かくして、私と5頭の生活がはじまったわけである。ここに、子パグのころのモモの写真ものせたいところだが、どうしたわけか、いま1枚もみつからない。撮らなかったわけはないのだが、探しても探してもでてこない。どうしたことだろう。わからない。

あの頃のモモの姿は、いま、わたしの頭と心のなかにだけある。

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