鎌倉漂着のネコの骨
鎌倉の浜で採集したネコの左大腿骨です。
写真右が外面で、左が内面になります。骨全体の感じからすると、最近のものでしょう。
骨頭部の球形の部分の癒合が甘く、写真の下側になる部分では、大腿骨滑車が遊離しております。つまり、はずれてなくなってしまっています。
これは、骨が完成していない、おとなの体へと成長過程にあるということで、このネコがまだこどもの域であったことを示しています。
この子になにがあったのか、どうして骨が浜に漂着することになったのか、そんなことを考えていると、胸がつまってきます。
でも、こういう骨を無視してしまえば、この子の存在自体がなかったことになってしまう気がします。骨をみて、かつて命あったものたちの存在を認識し、なにがあったかを考えていくのが、私の仕事だと思っています。
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